皮膚科Q&A

アトピー性皮膚炎、ニキビについて、皆さまの不安や疑問にお答えいたします。
知りたい内容をクリックすると、お答えを表示します。

皮ふやアレルギー、ニキビでお悩みの方、そのままにしておくのではなく、一度ご来院ください。
お待ちしております。

目次

アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎ってどんな病気?

かゆみのあるかさかさや湿疹が続き、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
年齢によって皮膚症状が悪くなる部位が変わります。赤ちゃんの時にかさかさが出た後、子供の頃に良くなる事もありますが、適切な治療を行わないと大人に良くなったり悪くなったりを繰り返し、症状が続く事があります。

かさかさやアトピーを予防することはできますか?

アレルギー体質の可能性が高いお子さんに、早い時期からスキンケアをすることで、かさかさやアトピーを予防できる可能性があると報告されています。ご家族にかさかさ肌やアトピーの方がいらっしゃったり心配がある方は是非早めにご相談下さい。

アトピー性皮膚炎の治療法は?

①塗り薬や飲み薬の治療
②スキンケア
③生活環境や悪くなる原因への対策
この3つが基本となります。

お子さんや患者さんごとに皮膚症状の程度や生活環境を見ながら適切な治療を組み合わせて、キレイな皮膚の状態を保つ事ができるようにコントロールする事が大切です。まずは皮膚の専門家にご相談ください。

具体的な方法としては、ステロイドの塗り薬で皮膚の炎症を速やかに抑えこんだのち、ステロイドの塗り薬と保湿によるスキンケアをうまく行うことで、ステロイドの塗り薬をゆっくり減らしていきます。最終的にはステロイドの塗り薬やタクロリムスの塗り薬を定期的に(週に2回など)塗ることで、キレイな皮膚を保つ事ができます。これをプロアクティブ療法と言い、お薬の減らし方にコツがあります。何度も皮膚の症状を繰り返しているお子さんに特におすすめする治療法です。

アトピーは一生治らないの?

アトピー体質は、生まれつきの皮膚の弱さ(乾燥しやすい、刺激に弱い、かゆみが出やすいなど)やアレルギー体質が関係しているため、生まれつきの体質そのものを完治させる事は難しいと考えられています。 しかし、お子さんそれぞれの皮膚の症状や悪くなる原因を適切に評価し、治療してあげる事で、皮膚の症状やかゆみから解放してあげる事ができ、症状をコントロールしながらうまく付き合う事ができます。 私たちに是非お手伝いさせて下さい

かさかさやアトピーでよく使うお薬は?

よく使うお薬としては、塗り薬や飲み薬があります。
塗り薬としては、保湿剤、ステロイドの塗り薬、タクロリムスの塗り薬があります。
また、飲み薬としては抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)などがあります。
皮膚の炎症を速やかに落ち着けるために、薬を適切に選択し、組み合わせる事が大切です。お子さんや大人、年齢や皮膚の状態によっても使う塗り薬がかわります。

ステロイドの塗り薬はどんなお薬ですか?

ステロイドとはもともと体の中にあるホルモンと同じ働きをするお薬で、炎症や免疫反応を抑える働きがあります。
ステロイドの塗り薬は皮膚の炎症を抑えるために使います。ステロイドの塗り薬はその強さで5つのグループに分けられ、軟膏・クリーム・ローション・テープ剤といった種類があります。
皮膚の症状に合わせて、また、塗る場所により皮膚の厚さや吸収の程度が違うため、適切な強さや種類のステロイドの塗り薬を選択する必要があります。
皮膚科は塗り薬を扱う専門家です。お薬の事でお聞きになりたい事があれば何でもご相談ください。

ステロイドの塗り薬を使っていても良くなりません。

ステロイドの塗り薬はかさかさ肌やアトピーの治療で最もよく使われるお薬です。
しかし、ただ塗るだけで良いという訳では決してありません。薄く、ひどいところだけ塗るようにしてはいませんか?適切なお薬を、適切な量、適切な場所に塗らないと効果が得られません。まずはお子さんの皮膚の状態を見せて頂き、適切なお薬を処方させて頂き、塗り方を説明させて頂きます。

ステロイドの塗り薬の副作用は何ですか?

ステロイドの塗り薬はステロイドの飲み薬とは違って、適切に使えば全身的な副作用が起こることはほとんどありません。
ただし、塗り薬でも、塗る量、場所、強さ、塗る期間を十分に考えて使わないと、皮膚が薄くなったり、血管が浮き出てくる、ニキビが出るなどの副作用が生じる事があります。皮膚の状態を適切に判断し、専門の医師の指示通りにお薬を使う事が大切です。

塗り薬を塗ったら良くなるけど、やめると悪くなる、その繰り返しでなかなか良くなりません。

ステロイドの塗り薬で皮膚のかさかさや湿疹などが良くなると、一見治ったように思いますが、皮膚の中の長く続いていた炎症はまだまだ残っています。皮膚の中の炎症が残った状態でお薬を止めると、またすぐに悪くなるため、皮膚の中の炎症もしっかりキレイにする必要があります。
具体的な方法としては、ステロイドの塗り薬で皮膚の炎症を速やかに抑えこんだのち、ステロイドの塗り薬と保湿によるスキンケアをうまく行うことで、ステロイドの塗り薬をゆっくり減らしていきます。最終的にはステロイドの塗り薬やタクロリムスの塗り薬を定期的に(週に2回など)塗ることで、キレイな皮膚を保つ事ができます。これをプロアクティブ療法と言い、お薬の減らし方にコツがあります。何度も皮膚の症状を繰り返しているお子さんに特におすすめする治療法です。

ステロイドの塗り薬で皮膚が黒くなると聞いた事がありますが本当ですか?

ステロイドの塗り薬で皮膚が黒くなることは決してありません。特に強い湿疹や炎症を繰り返していた皮膚は、ステロイドのお薬により炎症を抑え込んだ後に、色素沈着という「炎症の痕」が残る事があります。適切な治療を継続し、炎症が起こらない状態を保つことで、「炎症の痕」である色素沈着は徐々にうすくなり、本来の皮膚の色へ近づいてきます。色素沈着を起こさせないためにも、早めの治療が大切です。

日常生活のなかでアトピーを悪化させる要因はありますか?

ダニやホコリ、花粉、ペットの毛、ゴワゴワとした服、汗、ストレス、食べ物、飲酒、不規則な生活習慣、風邪などで皮膚の症状が悪くなる事があります。
皮膚のかさかさが続く事で、さらに外からの刺激に弱い状態になります。その結果、かゆみが続き、掻き続けることで、かさかさや湿疹がさらに悪くなり、悪循環になります。悪循環を止めるためには、お薬で炎症を早めに抑えてあげることが大切です。 皮膚の症状が悪くなる原因はお子さんそれぞれで違います。一緒に考えていきましょう。

食べ物のせいでが皮膚の症状が悪くなっているのは・・・と不安です。

特に赤ちゃんの場合、食べ物がかさかさやアトピーを悪化させる原因になっている事もあります。
しかし、本当は食べ物のアレルギーではないのに、食べ物のせいではないかとの不安や、適切な指導が行われていないため、アレルギーではない食べ物をたくさん食べないように努力しているお子さん、お母さんがおられるのも事実です。
また、逆に赤ちゃんのかさかさやアトピーが適切に治療されないと、逆に食物アレルギーになるリスクが高まる事がわかってきました。
皮膚の症状が悪くなるのは食べ物のせいではないか、もしかして食物アレルギーかも?と不安になることがありますよね。
その食べ物を食べても良いのか、まずは専門の医師に相談してみてください。

ニキビについて

正しい洗顔方法を教えてください

洗顔は1日2回が基本です。ニキビをつぶさないように、強くこすらず、やさしく洗うことが大切です。洗顔料はニキビのできにくいことが確認されている(ノンコメドジェニックテスト済み)製品や刺激の低いものを選びましょう

ニキビのできる理由を教えてください

ニキビは皮脂というあぶらが毛穴にたまって膨らんだ状態のものをいいます。

毛穴がつまって皮脂が多く溜まるとばい菌が増加します。その結果炎症をもち赤いにきびとなります。悪化すると膿が外に漏れだし皮膚を傷つけて痕になることがあります。

思春期にホルモンバランスが変化すると皮脂の産生が増加し、ニキビができやすくなります。

思春期を終えてからもホルモンバランスが乱れる生活をしているあるいはそういった病気があるとにきびが増加します。日常生活については後述します。

ニキビができないように日常生活で気を付けることは?

ストレスの少ない規則正しい生活を送ることが大事です。食事や化粧に関する制限はありませんがバランスよく摂ることやなるべく間食をさけてください。

ニキビを潰したり、触ったりしているとよくなりません。ニキビを触らないようにしましょう。ですのでニキビを刺激しないような髪型にしてください。

同じように化粧の際にはニキビを隠すためにコンシーラーを塗り重ねるのはやめましょう。乾燥が気になる場合には保湿剤を併用してください。

ニキビはつぶしたらダメですか?

基本的にニキビは潰さない方が良いです。病院では専用の器具を使用して膿を出すことはありますが、自力でつぶしてしまうと余計に炎症が悪化して痕になってしまうことがあります。

ニキビは人にうつりますか?

細菌感染と言われるとうつりそうな気がしますよね。

大丈夫です。人には移りません。また家族で多いのは移るのではなく遺伝しているのか?と聞かれることもありますがそれもありません。そもそもニキビは9割以上の人が一度はなる病気です。

ならない人の方が少ないので、家族のなかにニキビの人がいるのは普通です。 しかし食生活を含め生活習慣が似るのでニキビができやすい方が家族に多いという事はありえます。また皮脂の分泌量が多い人ほどなりやすいので体質的な影響はあります。

ニキビが治るのにどれくらいかかりますか?

早くよくなりたいと思うのは誰しも当然の思いです。
明日にでもニキビの悩みから解放されたいですよね。
しかし実際に治るまでの期間は、ニキビの状態や治療への取り組みによって人それぞれで、多くの方が2~3ヵ月経過した頃から、治療効果を実感されるという気長な治療が求められることが多いです。

やきもきしてしまう気持ちは本当に私もそうだったのでわかるのですが、急がば回れで治療することが結局将来の肌のきれいさにつながります。大事なあなたの肌のことですから、疑問に思ったことはお気軽にお尋ねください。

ニキビに悪い食べ物はありますか?

ニキビは皮脂の分泌が多いと起こりやすい病気です。
ですので皮脂の原料になる脂っぽい食事や甘い糖分の多いお菓子などがニキビには大敵です。
ついつい食べてしまいたくなるお菓子・・・。ゼロにする必要はありませんが、適切な治療を行い改善するくらいの量で維持してほしいと思っています。
ちなみに私はアイスクリームが大好きですがアイスクリームも脂と糖がしっかり入っていますので油断大敵です!

ニキビの薬の使い方を教えてください

ニキビの治療は主に2種類の薬を適切に塗ることが大切です。
その2種類の使い方を理解してもらうためにまずはニキビの出来方を説明してからそれぞれのお薬の特徴をご説明したいと思います。

ニキビは「毛穴のつまり」がそもそもの原因です。毛穴のつまりが起こって皮脂がどんどん溜まります。
これが白ニキビ=コメドです。
皮脂を餌とするばい菌が出口もないし、餌も多いので繁殖し、「細菌感染」を起こし赤く炎症を起こしたのが赤ニキビです。
赤ニキビが徐々に膿が増えて黄色くテカテカして、今にも破れてしまいそうなものが黄ニキビです。つぶしてしまうと皮膚がガタガタとしてクレーターのように痕になってしまいます。

ですので「毛穴のつまり」と「細菌感染」に対してお薬を適切に使えれば徐々にニキビは良くなっていきます。

毛穴のつまりをよくするためのくすりがデュアック、ディフェリン、ベピオと言われる薬剤です。デュアックはベピオに細菌感染を抑えるお薬が混ぜられています。

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