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認知症予防サプリについて認知症診療を行う医師がランキング形式で紹介!医学的根拠はすべて医学論文と認知症予防学会です。

しぎょう院長

こんにちは、総合内科専門医の執行です。

当記事は認知症予防サプリとして売り出されているものに対して

「ほんまに効くん?」という疑問に答えるページです。

認知症は本当につらい病気です。

本人はもちろん介護をする家族も気力も体力も奪っていきます。そんな認知症を予防出来たらできればどれだけ家族に迷惑をかけないで済むだろうという善良な気持ちを食い物にするサプリは本当に撲滅してほしいと思います。

サプリが効果がないだけでも腹立たしいですが、時間が勝負な認知症治療の時間を無駄に使ってしまいます。

この記事を読んでくださる方にはそんな無駄をしないように是非この記事を役立てて欲しいと思います。

この記事は認知症診療を行う医師が認知症に関する様々な論文や認知症予防学会に準拠し説明していきます。

まずは結論から、効果があると証明されているサプリは

「フェルガード」「βラクトリン」「オキシカット」だけです。

この成分はネットで調べてもすぐにはヒットしません。

むしろ、イチョウエキス、プロポリス、EPA、DHA、ビタミンEやそれらを複合したサプリ、もう何が入っているか分からない複合サプリがわんさかと出てきます。

間違ってもこんなものを飲まないようにしてください。理由は冒頭に書いたように時間が無駄だからです。医学的根拠がないサプリを飲み続けてどんどん症状が進行してしまっては効果が得られるサプリにそこから変えても効果が得られません。

さて、効果があると言えるサプリは3種類ですが、それをランキングにすると

1「フェルガード」

2「オキシカット」

3「βラクトリン」です。

ランキングの根拠としては医学的根拠はもちろんですが、継続して使用していきやすいかという価格、手に入りやすさ、そして認知症診療をしていて最も大切なのが「飲まないといけない薬をしっかり飲んでくれるか」という点を踏まえてランキング化しています。

薬を飲んでくれるかどうかというのは認知症診療に限らず大切です、しかし認知症診療では他の病気よりも大切になります。

何故なら本人が認知症という自覚がない方も多く「元気なのになんで薬を飲まないといけないの?」という風に飲んでくれない事が多々あるからです。

さてそれらを総合的に考慮したランキングを今から発表します。

その前に今飲んでいるものが科学的裏付けがないのではなく科学的に効果がないことが証明されているものすらあるのでそんなものを飲まないために簡単に解説をさせてください。

イチョウエキスは効果がないことが分かっているのでわざわざ高いお金を払って飲むのはやめよう。

イチョウエキスを薦めるページはごまんと出てきますが、イチョウエキスが効果があるという根拠の論文は1つも出てきません。否定する論文は複数あり、米国ではもちろん認可されていません。特に副作用もないので野放しになっているサプリのひとつです。

プロポリスは効果があるか分からない。小さな論文で効果を言っているが有効とは断言できない

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%B9

続いてプロポリスです。「プロポリス・認知症」と検索すると世界的な研究でプロポリスが認知症予防効果がありましたというものが出てきます。しかしどのページを見てもブラジル産プロポリスを使用して60人を調査し飲んでいるグループと飲んでいないグループに分けて2年追いかけた結果わずかに認知機能の悪化が止まっていたというものです。

実薬群はわずか30人のデータですよね…。世界で認められたといいますがどうでしょう?副作用がなければ飲んでも良いかもしれませんがわざわざお金をだして飲むなら他のものを薦めたいのが私の本音です。

EPA(コサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)は動脈硬化に対する予防効果はあるが認知症予防効果は証明されていない

動脈硬化の世界ではEPAやDHAは予防効果を証明されており推奨されています。しかし認知症予防という点では今まで有効という報告はありません。

認知症の原因の一つである脳梗塞の予防にはなる可能性は高いですがアルツハイマー病などを予防できないのでデータが出ていないという風に僕は解釈しています。なので動脈硬化予防で飲まれるのは良いですが認知症予防と思って飲まれるのはあまり効果が実証されておらず意味がないかもしれません。

ビタミンE

ビタミンEも同様に効果がないことが報告されています。ビタミンEは飲みすぎると体内に溜まり、出血増加が示唆されています。

脂質異常などの方で少量内服が効果があるなどの報告もありますが認知症予防のために飲むこと、用法を超えた量を飲むことは副作用のことからも絶対にやめてください。

ここからは使用を薦めるランキングに入ったものです。論文の信頼度や求めやすさ(=価格や買いたいときに買える)、そして一番大切なものは飲ませやすさで筆者がランキング形式で解説します。

第3位 βラクトリンは認知機能を改善する

https://www.kirin.co.jp/products/softdrink/b-lactolin/

βラクトリンとはカマンベールチーズなど乳製品の発酵食品に多く含まれる物質です。12週間の摂取で認知機能の改善が報告されています。

その結果を踏まえて認知症予防学会の認知症予防の認定を受けています。大きな副作用の報告もなく継続して飲み続けられるサプリではないかと思います。

他メーカーからサプリやβラクトリンを添加した食品が出ていますが、それ自体に効果があるかは証明されていないのでおすすめしません。

第2位 オキシカットは抗酸化作用によって認知機能改善が科学的に証明されている。認知症予防学会も認定しているサプリでおすすめ。少し値段は高め

認知機能改善に抗酸化作用のある複合サプリが効果があったという報告が岡山大学からでました。そのサプリが当時はTwendee X、現在は会社が変わって(成分は一緒)オキシカットとなっています。

成分はコエンザイムQ10 / ビタミンC、 L-グルタミン、L-シスチン、結晶セルロース、安定剤(ヒドロキシプロピルセルロース)、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸、コハク酸、微粒二酸化ケイ素、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ビタミンB2、ナイアシン とかなり多く配合されておりその成分の何が効果があるのか分かりませんが抗酸化作用による認知機能改善が報告されています。

他のサプリにも配合されているような成分ばかりですが効果が証明されていないサプリで時間を無駄にするのはもったいないので、使われるのであればオキシカットを一度試して下さい。

効果としては良い報告が出ているので太鼓判を押せるのですが値段が高いことが少し難点かもしれません。2か月分を購入することで割引が出ますが割引を使っても14580円です。月々7290円を安いとみるかどうかはあなたの判断に任せますが決して安い金額ではありません。

また、患者さんがこの薬を飲んでくれるかどうかという点です。オキシカットは錠剤で一日3粒飲むのが適切な飲み方です。

認知症を予防したいと積極的に思ってくださる方は問題はありませんが初期の認知症の方などは「こんなたくさん薬を飲んだら副作用が・・・」と飲んでくれないことも多いです。

それらを踏まえて第2位とさせていただきました。

第1位 フェルガードは認知症予防学会認定サプリ第一号、副作用もほぼなく安心して使用できるのでおすすめ

フェルガードはフェルラ酸とガーデンアンセリカという物質が混ぜ合わされています。元々フェルラ酸に抗酸化作用があると注目されマウスに用いた試験が行われました。

アルツハイマー病の原因物質と言われるアミロイドβ蛋白の作用を抑えて認知機能を改善させた事が報告されています。またガーデンアンセリカは神経再生を促進する可能性が報告されています。

実際にフェルガードを用いた試験の結果が人間で認知機能の改善が確認されました。その結果を踏まえて認知症予防学会が効果を認定しています。

フェルガードは月々の値段は6000円と少しオキシカットよりも安いです。軽度認知障害がない予防には月々3000円で良いというところもかなり継続しやすいです。また粉薬なのでお茶などにとかしてすっと飲むことが出来るので飲みやすさという点も優れています。もちろん錠剤もあります。

弱点としては医療機関専売ですので、ネットで注文が出来ないことでしょうか。

お近くの医院で販売されているか調べて是非お試しいただければと思うサプリです。

まとめ

認知症予防は時間との勝負。根拠のあるサプリを早く始めて継続することが大切。

根拠のあるサプリは「フェルガード」「βラクトリン」「オキシカット」のみ。

継続のためには日々の値段と飲みやすさ(求めやすさ)が大切。

以上

参考文献

MarionBurckhardtetal;Cochrane Database Syst Rev. 2016Apr11;4(4):CD009002

Steven T. et al; JAMA. 2008;300(19):2253-2262.

Masahiro Kita. et al;Front. Neurosci., 24 April 2019  

Kudoh chiaki et al; Journal of Alzheimer’s Disease Reports, vol. 4, no. 1, pp. 393-398, 2020

Tadokoro K et al ; Journal of Alzheimer’s Disease 2019;71(3):1063-1069.

この記事を書いた医師

しぎょう院長

Dr. 執行 秀彌(しぎょうひでや)

しぎょう循環器内科・内科・皮膚科・アレルギー科 院長
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医

日本循環器学会認定循環器専門医
大阪市立大学医学部を卒業後
国立循環器病研究センター病院や住友病院等を経て2020年4月に開業
最寄駅:JR立花(徒歩20分)および尼崎センタープール前(徒歩10分)