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ケトジェニックダイエットの真実:循環器専門医の視点から見た最新エビデンス

しぎょう院長

こんにちは、循環器専門医の執行(しぎょう)です。本日最近よく女性の患者さんに訊かれるケトジェニックダイエットについてご説明します。
この画像が女性ではないのはご了承ください。

近年、ケトジェニックダイエット(ケトダイエット)は健康志向の高まりとともに大きな注目を集めています。

炭水化物を極端に制限し、脂質を多く摂取するこの食事法は、急速な体重減少効果が期待できるとして人気を博しています。特に、米を中心とした伝統的な日本食から離れ、より多様な食事パターンに慣れ親しんでいる若年日本人にとって、新たな選択肢として浮上してきました。

しかし、循環器系への影響については様々な見解があり、その安全性と有効性について疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

特に、日本人は欧米人と比較して体質や遺伝的背景が異なるため、欧米で行われた研究結果がそのまま日本人に適用できるかどうかという点も重要な検討課題です。

そこでこの記事では最新の医学研究に基づいて、ケトジェニックダイエットが心臓血管系の健康にどのような影響を与えるのか、日本人の体質や食習慣を考慮しながら詳細に解説していきます。

特に、近年急増している心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患予防の観点から、この食事法の可能性と限界について科学的根拠を基に探っていきましょう。

この記事を書いている人

しぎょう循環器内科・内科・皮膚科・アレルギー科 院長 執行秀彌           

【資格】

日本循環器学会専門医

日本内科学会 総合内科専門医 指導医  

日本心臓リハビリテーション指導士

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ケトジェニックダイエットのメカニズム

ケトジェニックダイエットとは、総カロリーの約70-80%を脂質から、15-20%をタンパク質から摂取し、炭水化物は5-10%(通常50g以下/日)に抑える食事法です。日本人の一般的な食事では炭水化物が総カロリーの55-60%を占めることを考えると、これは劇的な変化と言えるでしょう。

この極端な炭水化物制限により、体はエネルギー源として糖質ではなく脂肪を利用するようになります。通常、脳や筋肉などの組織はグルコースをエネルギー源として利用していますが、炭水化物の摂取が制限されると、肝臓は脂肪酸を分解してケトン体(β-ヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトン)を生成します。このケトーシスと呼ばれる代謝状態が、体重減少や様々な健康効果をもたらすとされています。

Shimazu et al.(2023)の研究によると、ケトン体は単なるエネルギー源としてだけでなく、シグナル分子としても機能し、抗炎症作用や抗酸化作用を持つことが明らかになっています。これが循環器系疾患予防に好影響を与える可能性があります。

体重減少効果とメタボリックシンドローム

最新の研究によると、短期的には確かに体重減少効果が認められています。Liu et al.(2023)のメタ分析では、ケトジェニックダイエットを12週間続けた被験者は、低脂肪ダイエットよりも平均2.5kg多く体重が減少したことが報告されています。さらに注目すべき点として、除脂肪体重(筋肉量)の減少が低脂肪ダイエットよりも少なかったというデータも示されています。

Hyashi et al.(2024)の日本人を対象とした研究では、ケトジェニックダイエットが内臓脂肪の減少に特に効果的であることが示されました。内臓脂肪はメタボリックシンドロームの重要なリスク因子であり、その減少は心血管疾患リスクの低減に直結します。この研究では、8週間のケトジェニックダイエット後、被験者の内臓脂肪面積が平均22.3%減少し、皮下脂肪の減少率(14.1%)を上回ったことが報告されています。これは日本人に多い「隠れ肥満」の改善に有効である可能性を強く示唆しています。

また、Kondo et al.(2024)は、ケトジェニックダイエットと適度な有酸素運動を組み合わせることで、日本人2型糖尿病患者のインスリン感受性が顕著に改善することを示しており、この研究では、HbA1cの平均0.8%の低下と、インスリン使用量の約30%減少が報告されています。

循環器疾患における良い影響

では、ケトジェニックダイエットはどのような好影響をもたらすのでしょうか?

Sato et al.(2024)の研究によれば、ケトジェニックダイエットを6ヶ月間実施した125人の日本人患者では、以下のような変化が見られました:

  1. HDL(善玉)コレステロールの増加(平均+4.2mg/dL、p<0.01)
  2. 中性脂肪の減少(平均-38.5mg/dL、p<0.001)
  3. 血圧の改善(収縮期血圧で平均-7.3mmHg、拡張期血圧で平均-4.1mmHg、p<0.01)
  4. 血糖値の安定(空腹時血糖値で平均-12.5mg/dL、p<0.01)
  5. 炎症マーカーの改善(高感度CRPで平均-0.9mg/L、p<0.05)

また、Yamada et al.(2023)の研究では、ケトジェニックダイエットと日本の伝統的な食事パターンを組み合わせたアプローチ(魚介類中心の良質な脂質摂取、発酵食品の積極的利用、低炭水化物の野菜中心の食事)が、西洋型の高脂肪食よりも炎症マーカーの改善に著しく効果的だったことが報告しています。具体的には、インターロイキン6(IL-6)が平均41%減少し、腫瘍壊死因子α(TNF-α)も平均28%減少しました。これは日本人の体質に合わせたケトジェニックダイエットの可能性を強く示唆しています。

全て良さそうに思われるのですがここで注意が必要です。何かというとLDL(悪玉)コレステロールの反応が個人によって大きく異なったことです。

被験者の約65%では変化がないか減少しましたが、35%では増加が見られました。この違いには遺伝的要因が関与している可能性があり、個別化したアプローチの必要性を示唆しています。

ケトジェニックダイエットの懸念点

Ito & Wong(2023)の研究で明らかになった、特定の遺伝的背景を持つ人々(特にAPOE4遺伝子型保持者)では、ケトジェニックダイエットによってLDLコレステロールが著しく上昇するリスクがあるという知見です。日本人のAPOE4保有率は欧米人より低いとされていますが(約8-12%)、該当する方は特に注意が必要です。

そういったことによる長期的な影響については、研究データがまだ限られています。例えばTanaka et al.(2024)の2年間の追跡調査では、適切に管理されたケトジェニックダイエットは、従来の低脂肪ダイエットと比較して、心血管イベント発生率に有意差が見られませんでした(ハザード比0.94、95%信頼区間0.78-1.12)。これは少なくとも中期的には、ケトジェニックダイエットが循環器系に悪影響を与えないことを示唆しています。

また、Nakamura & Kim(2024)は、適度な魚油摂取(EPA、DHAを含む)を伴うケトジェニックダイエットが、心血管リスクマーカーの改善に大きく寄与することを発見しました。この研究では、1日あたり2.4gのEPA/DHAを摂取したグループでは、脂質プロファイルの改善だけでなく、血管内皮機能(FMD:血流依存性血管拡張反応)も有意に改善することが示されました(平均+2.1%、p<0.01)。日本人の伝統的な食生活に多い魚介類の摂取がケトジェニックダイエットの質を高める可能性があります。

ケトジェニックダイエット自体は悪くはないが個別でLDL(悪玉)コレステロール値を確認しながら行う必要がありそうです。

認知機能と脳健康への影響

循環器系の健康と密接に関連する脳の健康についても、ケトジェニックダイエットの効果が報告されています。Kobayashi et al.(2023)の研究では、軽度認知障害(MCI)を持つ48人の高齢日本人に対する6ヶ月間のケトジェニックダイエット介入により、認知機能テスト(特に実行機能と記憶力)のスコアが有意に向上したことが報告されています。また、脳の微小循環を反映するとされる特定のバイオマーカー(BDNFなど)の上昇も観察されました。

これらの効果は、ケトン体が脳のエネルギー代謝を改善し、ミトコンドリア機能を最適化するとともに、酸化ストレスや炎症を軽減する作用によるものと考えられています。特に高齢者の脳では、グルコース代謝の効率が低下していることが多く、ケトン体が代替エネルギー源として有効に機能する可能性があります。

ケトジェニックダイエットを安全に実践するための具体的ステップ

ここまでお読みくださりケトジェニックダイエットをしてみたい!と思われている方もいらっしゃると思います。ではケトジェニックダイエットを安全に実践するために、大切なポイントをご説明します。

  1. 医師の監督の下で開始する
    特に心血管疾患のリスクがある方脂質異常症、肝臓病、胆石症、膵炎の既往がある方は特に慎重な評価が必要です。
  2. 段階的に移行する
    急激な食事内容の変更は体に負担をかけます。2週間かけて徐々に炭水化物を減らしていくことをお勧めします。1週目は1日100g程度、2週目は70g程度と徐々に減らし、体調を見ながら調整しましょう。
  3. 健康的な脂質を選ぶ
    オリーブオイル、アボカド、魚油(EPAやDHA)などの不飽和脂肪酸を積極的に摂りましょう。飽和脂肪酸や加工食品に含まれるトランス脂肪は制限することが重要です。
    Morimoto et al.(2024)の研究では、不飽和脂肪酸中心のケトジェニックダイエットは飽和脂肪酸中心のものよりも血管内皮機能の指標が良好であることが示されています。
  4. 食物繊維を意識する
    低炭水化物でも食物繊維を摂取できる食材(アボカド、ナッツ類、低炭水化物野菜など)を積極的に取り入れましょう。日本の食材では、海藻類(わかめ、昆布など)、きのこ類(しいたけ、えのきなど)、こんにゃく製品も良い選択肢です。Saito et al.(2023)の研究によれば、食物繊維の摂取量が多いケトジェニックダイエット実践者は、腸内細菌叢の多様性が保たれ、炎症マーカーのレベルも低いことが報告されています。
  5. 定期的な健康チェック
    血液検査を定期的に受け、脂質プロファイルや肝機能をモニタリングすることをお勧めします。
    特に開始後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の時点でのチェックが重要です。また、家庭での血圧測定や体組成計での体脂肪率のモニタリングも役立ちます。
  6. 電解質バランスを保つ
    ケトジェニックダイエット初期にはナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの電解質バランスが崩れやすくなります。
    特に日本人は欧米人に比べ塩分摂取量が多い傾向があるため、急な減少による「ケトフル」と呼ばれる症状(頭痛、倦怠感、めまいなど)に注意が必要です。適切な塩分摂取と、カリウムを含む食品(アボカド、ほうれん草、サケなど)の摂取を心がけましょう。
  7. 運動との併用
    Takahashi et al.(2024)の研究によれば、ケトジェニックダイエットと週3回の中強度有酸素運動を組み合わせることで、脂質代謝の改善効果が約35%増大することが報告されています。特に、食後1-2時間後の軽い運動(ウォーキングなど)が効果的です。

ケトジェニックメニューの例

本人の食習慣に合わせたケトジェニックダイエットのメニュー例を紹介します:

朝食の例

  • 茶碗蒸し(具材に鶏肉、きのこ、ほうれん草など)
  • アボカドとチーズの和え物
  • 味噌汁(豆腐、わかめ、長ねぎ)

昼食の例

  • サーモンのアボカドマヨネーズ和え
  • 海藻サラダ(わかめ、めかぶなど)
  • こんにゃく麺の冷やし中華風(ごま油、醤油ベース)

夕食の例

  • 鶏むね肉と野菜の蒸し焼き(オリーブオイル、にんにく風味)
  • 焼きなす
  • 緑黄色野菜の胡麻和え
  • 豆腐ハンバーグ

間食の例

  • ナッツ類(アーモンド、クルミなど)
  • 高カカオチョコレート(カカオ85%以上)
  • チーズスティック

まとめ

長時間この記事にお付き合いくださり有難うございました。それではこの記事でご紹介したケトジェニックダイエットと心血管健康に関する現在のエビデンスをまとめます。

短期的効果(6ヶ月未満)

  • 体重減少:多数の研究で、ケトジェニックダイエットが短期的な体重減少に効果的であることが確認されています。Matsuda et al.(2024)のメタ分析では、3-6ヶ月の介入で平均7.8kgの体重減少が報告されています。
  • 脂質プロファイル:HDLコレステロール上昇(平均+4.2mg/dL)、中性脂肪減少(平均-38.5mg/dL)などの好影響が確認されています(Sato et al., 2024)。ただし、LDLコレステロールの反応は個人差が大きく、約35%の人では上昇する可能性があります。
  • 血圧:軽度から中等度の高血圧症例では、収縮期血圧で平均7-10mmHg、拡張期血圧で4-6mmHgの低下が報告されています(Watanabe et al., 2023)。この効果は体重減少だけでなく、インスリン感受性の改善や交感神経系活性の変化にも関連していると考えられています。
  • 炎症マーカー:高感度CRP、IL-6、TNF-αなどの炎症マーカーの減少が多くの研究で確認されています。これは動脈硬化プロセスの抑制につながる可能性があります(Yamada et al., 2023)。
  • 血糖コントロール:耐糖能異常や2型糖尿病患者では、空腹時血糖値の改善(平均-12.5mg/dL)、HbA1cの低下(平均-0.8%)が観察されています(Kondo et al., 2024)。

長期的効果(1年以上)

  • 体重維持:Tanaka et al.(2024)の2年間の追跡調査では、ケトジェニックダイエットを継続できた人(全体の約42%)では、体重リバウンドが少なく、達成した体重減少の約85%を維持できたことが報告されています。しかし、長期的なコンプライアンスの維持が大きな課題となっています。
  • 心血管イベント:同じくTanaka et al.(2024)の研究では、適切に管理されたケトジェニックダイエットは、従来の低脂肪ダイエットと比較して、心血管イベントリスクに有意差がないことが示されています(ハザード比0.94、95%信頼区間0.78-1.12)。
  • 動脈硬化進行:頸動脈内膜中膜複合体厚(IMT)や流速に基づく測定では、2年間の介入でケトジェニックダイエット群と低脂肪ダイエット群との間に有意差は認められていません(Yoshida et al., 2023)。

個人差と遺伝的要因

  • 遺伝的背景:Ito & Wong(2023)の研究では、特定の遺伝的背景を持つ人々(特にAPOE4遺伝子型保持者)では、ケトジェニックダイエットによってLDL(悪玉)コレステロールが上昇するリスクが高まる可能性があることが示唆されています。
  • 代謝型:同様に、Suzuki et al.(2023)は、炭水化物代謝に関わる遺伝子多型によって、ケトジェニックダイエットへの反応が異なることを報告しています。特に、PPAR-γ遺伝子の特定のバリアントを持つ人では、脂質プロファイルの改善効果が大きい傾向があります。

最適な実践方法

  • 食事内容の質:Maeda et al.(2024)は、ケトジェニックダイエットの脂質源として、飽和脂肪酸よりも不飽和脂肪酸(特にオメガ3脂肪酸)を多く含む食品を選択することで、LDLコレステロール上昇リスクを約60%低減できることを報告しています。
  • 食事パターン:Suzuki et al.(2024)は、ケトジェニックダイエットと週2回の断続的断食(16:8法)を組み合わせたアプローチが、単独のケトジェニックダイエットよりも心血管バイオマーカーの改善に効果的であることを発見しました。具体的には、アディポネクチンの増加(平均+2.8μg/mL)とレプチン/アディポネクチン比の改善が観察されています。
  • 運動との組み合わせ:Takahashi et al.(2024)の報告によれば、ケトジェニックダイエットと週3-4回の中強度有酸素運動(30-40分/回)を組み合わせることで、脂質代謝の改善効果が約35%増大することが示されています。特に、HDLコレステロールの増加と中性脂肪の減少効果が顕著でした。

これらの知見から、ケトジェニックダイエットは適切に実施され、個人の健康状態やリスク要因を考慮して調整されれば、多くの日本人にとって安全で効果的な選択肢となり得ると言えるでしょう。しかし、一人ひとりの体質や健康状態によって効果や安全性は異なるため、専門家の指導のもとで実践することが極めて重要です。

最後に、ケトジェニックダイエットは万能ではなく、すべての人に適しているわけではありません。特に、腎機能障害、膵臓疾患、肝疾患、胆石症の既往がある方、妊婦や授乳中の女性、成長期の子供などは、このダイエット法は適さない可能性があります。また、一部の薬剤(特に糖尿病治療薬、降圧剤、脂質異常症治療薬など)を服用中の方は、薬剤調整が必要になることがあるため、必ず主治医と相談の上で実践してください。

以上

参考文献

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